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水道事業紹介

高品質な水道水をつくる人

高品質な水道水をつくる人 今井 直子さん

主な仕事は水道水をつくる
浄水場施設の管理運営と
維持補修工事

東京都では11の浄水場を管理しており、朝霞浄水場はその中でも1番大きな浄水場です。東京都で使用する水道水の約4分の1 をつくっており、1 日の処理量は、最大170 万立方メートル(東京ドーム約1.5 杯分)にもなります。浄水場は、川から取り入れた水をいくつもの工程を重ねてきれいで安全な水道水をつくる、いわば水の工場のようなところです。土木分野、設備分野、水質分野など、いろいろな職種の人が関わっています。私が所属する朝霞浄水管理事務所技術課では、浄水場の様々な施設・設備の維持管理や補修工事を担当し、定期点検やメンテナンスを行っています。点検は、毎日行うものもあれば、週に一度、月に一度といった定期的なもの、半年、1年という長期的なスパンで行うものまで様々です。浄水場の中を歩いて回り、目視で水が漏れている箇所はないか、いつもと違う動きをしている機械はないか、故障箇所が無いかをチェックします。点検する施設によっては、機械的なエラーとして現れないものもあるため、人の目で見て確認することが重要となります。点検の結果、故障箇所を確認した場合は、修理・補修の手配へと進みます。

安定供給をするために
情報共有とバックアップ体制は
欠かせません

この仕事を続けていると、水は生き物で水づくりに休憩は無い、とつくづく感じます。水をつくる過程で、気候条件や水質によって処理の仕方を変えることがありますが、前日までうまくいっていた処理が次の日には通用しないというのはよくあることです。前兆なく、突然故障が発生したり、思わぬ場所から水があふれてしまったりと、維持管理の現場では予測のできないことが起こります。同じような事象がないか、過去の記録資料を見返し、稀なケースは他の浄水場に問い合わせるなどして、その都度、情報共有をしながら速やかに問題を解決するようにしています。他の浄水場との連携という意味では、災害、故障、事故などの緊急時に対応できるよう、相互のバックアップ体制を常に整え、私たちの使命である水道水の安定供給を行えるようにしています。

議論を重ねて作り上げた
高度浄水処理施設で
高品質な水道水をつくり続ける

実は、朝霞浄水場に勤務するのは二度目です。一度目の建設事務所所属時代は、ニオイのないおいしい水道水をつくるために高度浄水処理施設の完成・稼働に向け奮闘していました。浄水場に取り入れる川の水は、水質によりろ過だけでは臭いの元を完全に取り除くことができません。そのため、かび臭の原因物質やカルキ臭の元となる有機物の除去を目的に、「オゾン処理」と「生物活性炭吸着処理」を組み合わせた高度浄水処理が導入されました。当時は、今でいう我々の立場の維持管理担当部署職員と、施設の出来上がりや管理方法を巡り、日々議論を交わしていました。それぞれの思いを集約するのに苦労はありましたが、施設完成後にお客さまから「臭いもなくなって水がおいしくなった」という声を聞くと、その議論は有意義なものだったと感じられ、おいしい水づくりに貢献できたと実感すると同時に、今こうして施設を管理する立場になり、高品質の水道水をつくり続けるとことへのやりがいにつながっています。

関わる領域は一部でも、
水道水を支えることに誇りを
持って臨む

私自身の実感として、東京の水道水は、素直においしいと思います。私ひとりの力が、そのおいしくて安全な水づくりをどれぐらい担っているかはわかりませんが、もしも自分が手を抜いたら水道水の品質が欠けてしまう、という誇りと意識を持ち続けています。都民の皆さんから「おいしいね」と言っていただけることを励みに、どのような業務に就いても責任をもって、24時間365 日、安全・安心な水道水をお届けすることを最優先にして仕事に取り組んでいきたいと思っています。

他の職員インタビュー

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