ページの先頭です

水道事業紹介

「東京水道経営プラン2013」に掲げた施策

3 安全でおいしい水

現状と課題

 水道局では、水道水質に対するお客さまの高いニーズに応えていくため、平成16年度から「安全でおいしい水プロジェクト」を発足させ、その中で国の水質基準より高いレベルでの都独自の「おいしさに関する水質目標」を定めるとともに、「TOKYO高度品質プログラム」の運用や高度浄水処理の導入、小中学校の水飲栓直結給水化モデル事業など、水源から蛇口までの総合的な施策展開を図ってきました。

 これにより、飲み水としての水質に満足しているお客さまの割合は、プロジェクト発足前の平成15年度に28.1%であったものが、平成24年度には46.7%にまで向上しました。

 しかし、いまだ2割を超えるお客さまが「カルキ臭い」などの理由から飲み水としての水質に不満を持っている状況にあります。

 今後は、お客さまに安全な水道水を直接飲んでいただくためのさらなる取組を実施することにより、水道水に対する不満を解消し、満足度の向上を図っていく必要があります。

平成25年度の主な実施内容

(1)水質への対応
①高度浄水処理の着実な導入とお客さまへの浸透
○高度浄水処理の着実な導入
計画 実績
  •   三郷浄水場:日量110万m³
  •   朝霞浄水場:日量170万m³
  •   三郷浄水場高度浄水施設(二期)完成
  •   朝霞浄水場高度浄水施設(二期)完成
評価
  • ・三郷及び朝霞浄水場における高度浄水施設が完成し、利根川水系の高度浄水処理100%を達成しました。
  • ・これらの取組により、より一層安全でおいしい水をお届けすることができるようになりました。
○お客さまへの浸透
計画 実績
  • ・高度100 年間キャンペーンの実施
  • ・平成25年度に利根川水系の浄水場の100%高度浄水処理を達成することから、年間を通して飲み比べキャンペーンを実施し、水道水のおいしさを積極的にPR
  • ・「水道ニュース」紙面による高度浄水処理の紹介
  • ・平成25年度に発行した全5回に高度浄水100%に関する記事を掲載
  • また、44号(11月発行)に高度浄水100%の特集記事を掲載
  • ・車両内ビジョンによるPR
  • ・映像の優れた表現力を活かし、「高度浄水100%」をPRする映像の放映を車両内ビジョンにて放映
評価
  • ・平成25年度は58,426人のお客さまに水道水とミネラルウォーターの飲み比べを行い、高度浄水した水道水のおいしさを実感していただきました。
  • ・「水道ニュース」44号のアンケートでは、全ての方から高度浄水処理について理解したとの回答を頂きました。
  • ・アニメを活用したわかりやすく親しみやすい映像広報により、水道水のおいしさや安全性に対して理解を深めていただきました。
②多摩川水系の水質対策
計画 実績
  • ・羽村導水ポンプ所及び東村山浄水場において、粉末活性炭注入設備の増強や更新を行うとともに、さらなる対策を検討
  • ・羽村導水ポンプ所の粉末活性炭注入設備整備が完了
  • ・東村山浄水場の粉末活性炭注入設備整備の調査を実施
  • ・原水水質に応じた浄水処理の高度化に関する調査・実験を実施
評価
  • ・多摩川水系の水質対策を着実に進めています。
  • ・これらの取組により、かび臭を感じない安全でおいしい水が供給されます。
③貯水槽水道の適正管理化の推進
計画 実績
  • ・残留塩素消費量が多い施設、躯体一体型の施設、点検調査に協力を得られなかった施設を対象に詳細調査を実施し、改善提案など適正管理を徹底
  • ・貯水槽水道の適正管理に向けた改善提案や直結給水方式への切替に関する指導・助言を実施
  • ・改善指導件数 約1万8千件
  • ・貯水槽水道改善指導率37%
評価
  • ・貯水槽水道の設置者等に具体的な指導・助言を着実に行っています。
  • ・これらの取組により、貯水槽水道の利用者に対し安全でおいしい水が届きます。
(2)直結給水方式への切替え促進
①直結給水方式の普及促進
計画 実績
  • ・貯水槽水道方式から直結給水方式への切替えについて、直結切替え見積りサービスなどにより促進
  • ・直結給水率69%
評価
  • ・直結給水方式への切替え促進を着実に進めています。
  • ・これらの取組により、浄水場から送り出すおいしい水がそのまま蛇口まで届きます。
②直結給水方式への切替えに伴う給水管増径工事の実施
計画 実績
  • ・直結給水方式への切替えに伴う給水管増径工事の実施
  • ・平成25年度末現在で930件実施
評価
  • ・給水管取出し部の増径工事の一部を局施工とすることで、煩雑な手続きを解消しました。
  • ・これらの取組により、貯水槽水道方式から直結給水方式への切替え工事をより促進させました。
③小中学校の水飲栓直結給水化モデル事業の推進
計画 実績
  • ・平成28年度末:660校で実施
  • ・平成25年度末までに、474校の小中学校で水飲栓の直結給水化を実施
評価
  • ・直結給水化実施校におけるアンケートでは、学校の水道水を飲む小中学生が、工事実施前の76%から工事実施後には86%に増加し、家から持参した水筒の水を飲む小中学生が、21%から9%に減少しました。

目標管理も併せてご覧ください。

三郷浄水場高度浄水施設
朝霞浄水場高度浄水施設
<< 施策一覧へ戻る 次のページへ >>

PCサイト表示

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る