7 国際貢献
現状と課題
世界では、その国や地域ごとに水に関する様々な課題を抱え、およそ8億人もの人々が安全な飲み水を得ることができないと言われています。
また、途上国では、人口の増加に対応した水道施設の建設ができなかったり、漏水など無収水を削減するための対策ができないなどの課題があります。
平成26年度の主な実施内容
(1)国際施策の推進
①技術とノウハウを活かした人材育成等
計画 |
実績 |
- ・人材育成(訪日研修、講師派遣)
- ・情報発信(国際会議関係、知見の共有等)
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- ・64か国から506名の研修生を受入れ
- ・インド、ミャンマー等に10名の職員を派遣
- ・国際水協会(IWA)世界会議等への参加
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評価 |
- ・当局が長年培ってきた技術とノウハウを活用し、世界各国からの訪日研修の受入れやセミナー講師として途上国への職員派遣を行い、海外の水道事業体の人材育成に貢献しました。
- ・IWA世界会議(リスボン)等へ参加し、当局の技術やノウハウを世界へ発信しました。
- ・平成25年度にIWA世界会議の東京誘致に成功した功績等を称えられ、平成26年度日本政府観光局(JNTO)国際会議誘致・開催貢献賞を受賞しました。
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②民間企業と連携した事業の推進
計画 |
実績 |
- ・事業推進(技術協力事業、インフラ整備・運用事業)
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- ・自治体水道国際展開プラットフォームの会議開催
- ・ミャンマー・ヤンゴンにおいて、都の監理団体である東京水道サービス株式会社と民間企業が設立した合同会社が、無収水対策事業を実施
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評価 |
- ・海外展開に関心の高い国内の20水道事業体と公益社団法人日本水道協会で構成される、自治体水道国際展開プラットフォームの会議を開催し、情報・意見交換等を行い、関係を深めました。
- ・ヤンゴン市の一部地域において、無収水対策事業として漏水調査、水道管の取替及び修繕などを実施し、対象地域における漏水などの無収水率を約77パーセントから約32パーセントに削減したほか、24時間給水を実現するなど、現地の水道事情を大きく改善しました。
※無収水・・・漏水に加え、盗水やメータ誤差等、料金収入につながっていない水量のこと。
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