ページの先頭です

水質を表す単位

水質を表す単位

 水道水の水質検査で使われている単位について説明します。

1 mg/L:ミリグラムパーリットル

 最もよく使われる単位で、1リットルの中に含まれる対象物質のミリグラム数を表します。1mgは、1g(1円玉1枚分の重さに相当)の千分の1の重さです。

 一般家庭の風呂の浴槽には約200リットルの水が入りますが、この浴槽に0.2gの物質が含まれているときの濃度が1mg/Lです。(ppmと表記されることがあります)


図1 mg/Lの単位の例

2 μg/L:マイクログラムパーリットル

 μgは、mgの千分の1(1gの百万分の1)の重さです。数μg/Lから数100μg/Lが、健康に影響する化学物質の水質基準値です。

 25mのプール(縦25m×幅10m)に水深1mまで水を入れると250,000Lの水が入りますが、このプールに0.25gの物質が含まれている時の濃度が1μg/Lです。(ppbと表記されることがあります)


図2 μg/Lの単位の例

 

3 ng/L:ナノグラムパーリットル

 ngは、μgのさらに千分の1(1gの10億分の1)の重さです。

 水質基準項目設計されているかび臭原因物質を例として挙げると、水質基準は10ng/L以下に設定されていて、東京都水道局では3ng/L以下となるように管理を行っています。3ng/L程度含まれると敏感な人は、臭いを感じる場合があります。

 東京ドーム1つ分の容積の水(120万m³)に1.2gの物質が含まれている時の濃度が1ng/Lです。
 (pptと表記されることがあります)


図3 ng/Lの単位の例

 この他、pg(ピコグラム:1gの1兆分の1)は、きわめて小さな重さです。pg/Lは、水道水中のダイオキシン類の目標値レベルです(ppqと表記されることがあります)。

表1 単位の比較

PCサイト表示

ページの終わりです
ページの先頭へ戻る