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水源・水質

トピック第8回 水のにおい

水のにおい

 水のにおいは、水のおいしさと密接に関わっています。
 今回は、水のにおいについて紹介します!

1)かび臭

 水道の水源である河川や貯水池で繁殖する植物プランクトンの中には、生臭いにおいやかび臭いにおいを水につけるものがいます。特にかび臭いにおいについては、通常の浄水処理(凝集、沈でん、砂ろ過)では完全には除去することができないので、問題となることがあります。かび臭いにおいを出す植物プランクトンには下の写真のような種類があります。

写真
アナベナ

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オシラトリア

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フォルミジウム

図1 かび臭いにおいを出す植物プランクトンの例(顕微鏡写真)
μm(マイクロメートル)は長さの単位で、1μmは1000分の1mmです。
ちなみに人の毛髪の太さは、数十μm程度です。

 かび臭いにおいの原因物質には、アナベナなどがつくるジェオスミンと、オシラトリアなどがつくる2-メチルイソボルネオールがあります。「ほとんどの人が臭気を感じない」濃度として、どちらの物質も1リットル中に0.00001ミリグラム以下※と水質基準値で定められています。
 この濃度は極めて低く、東京ドーム一杯分の水(120万m³)に角砂糖3個(1個4グラムとして計算)を溶かした濃度に相当します。 ※平成19年3月31日までは暫定的に1リットル中に0.00002ミリグラム以下

2)塩素臭・カルキ臭

 水道水は、法令により塩素消毒が義務づけられています。塩素は病原菌による汚染から水道水を守る働きをしており、塩素臭は水道水の安全性が確保されている証拠であるともいえます。
 一方、カルキ臭には、塩素単独のにおいの他、塩素と水中のアンモニアなどが反応して生じるにおい(クロラミン臭といいます)も含まれます(図2)。特にトリクロラミンは微量でも不快に感じるといわれています。

図2 カルキ臭のイメージ図

3)水のにおいへの対策

 東京都水道局ではより安全でおいしい水をつくるため、オゾンと生物活性炭による高度浄水処理の導入を進めています。高度浄水処理では、かび臭の原因物質をほぼ完全に分解・除去することができます。また、カルキ臭の主な原因物質であるトリクロラミンについても、ほとんど生成しません。一方、高度浄水処理が導入されていない通常の浄水場では、水源でかび臭が発生した場合などには、粉末活性炭を加えて処理を行っています。
 消毒用の塩素のにおいについても、都内131箇所の給水栓に設置している自動水質計器のデータを活用し、消毒に必要な残留塩素濃度を保ちつつできるだけ低くするように努めています。
 (詳しくは「残留塩素の低減化」をご覧ください)。

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