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水源・水質

トピック第22回 生物で水質がわかる!?

生物で水質がわかる!?

 水道水は、川や湖の水、地下水など、自然の中にある水を原料に作られています。原料となる水源の水質は、水道水の水質に大きな影響を与えるため、水源の水質状況を把握することが大切です。
 今回は、水中に住む生物の観察などから、身近な川の水質について知る方法をご紹介します。

1)指標生物を用いた水質判定

 ある生物が住んでいるということが、その場所の環境の状況を知る目安となるような生物を「指標生物」と呼びます。例えば、きれいな川の流れの速いところを好んで住むヒラタカゲロウ属の幼虫(図1)が観察される場合、川の水質はきれいであると推測することができます。自然界で生活する生物は、周囲の環境とつり合いをとりながら生活しているため、生物の生息状況は周囲の環境の状況をよく反映したものとなるのです。

実例

 川や湖の水質と水の中で生活する生物の種類には深い関係があります。一生のうち一定の期間を水の中で過ごす水生昆虫は、水質を評価する一つの指標として用いられています。環境省で実施している全国水生生物調査では、身近な川で見られる水生生物の種類に基づいて水質階級の判定を行っています。
 (https://www2.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/)

図1 ヒラタカゲロウの幼虫
図1 ヒラタカゲロウの幼虫
住んでいる生物の種類によって、水のきれいさが分かるんだね!!

2)生物試験を用いた水質判定

 生物試験を用いた水質判定とは、化学物質などに対する生物の反応(行動の異常、増殖や繁殖に関する影響など)から水質の状況を知る方法です。
 この方法は、化学物質の濃度を直接測る方法と比べて、測定機器では検出できない低濃度の物質にも反応が見られる場合がある、複雑な条件の下での総合的な影響も調べることができる、未知の化学物質も試験の対象にできるなどの利点があります。

実例

 浄水場では魚を用いた検知用水槽を設置し、魚の異常な行動を監視することによって水道水の原料となる原水の水質を監視しています。詳しくは「トピックス第16回 魚による水質監視!?(http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/topic/16.html)をご覧ください。

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