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水源・水質

トピック第27回 水道水と水生生物

第27回 水道水と水生生物

 東京都水道局では、平成25年度に利根川水系の全量高度浄水処理を達成し、安全でおいしい高品質な水道水をお客さまにお届けしています。ここでは、その水道水を使って川などの水中で生活する生き物を育てるときのポイントを紹介します。

1)東京水は清流並み

右のグラフに江戸川から取水している金町浄水場の有機物量を示しました。

浄水処理によって、汚れの度合いを示す有機物量が、清澄な河川である多摩川上流と同程度まで低減されていることが分かります。

多摩川上流は、環境基準※1の中でも最も良好なAA類型をクリアしている河川で、清澄な水質を好むヤマメやイワナなどが問題なく生育できる、いわば清流と呼べる水域です。

その他の水質についても、水道局では厳しく水質管理を行っており、清澄な河川と比べても遜色ありません。

浄水処理により低減

水中に含まれる有機物量の比較
原水:江戸川(金町浄水場の水源)
浄水:金町浄水場の浄水
多摩川上流:楓橋(採水地点)
(平成25年度水道局測定結果)

※1 生活環境の保全に関する環境基準 河川(湖沼を除く。)

2)水道水で生き物は育てられる?

水道水は清澄な河川と同等以上の水質ですので、金魚やザリガニなども全く問題なく育てられます。pHも河川と同程度の中性付近(7.5程度)であり、呼吸に必要な酸素も十分に含まれています。

ただ、水道水に含まれている塩素は、水生生物のえらに異常を引き起こし、呼吸阻害から、呼吸困難になってしまうおそれがあります。

そのため、水道水を使用する際には、日光の下で一日ほど汲み置きしておくか、市販のカルキ抜きを用いて塩素を除去してからお使いください。

また、生き物は水温の変化にも敏感ですので、水温調整が必要な場合もあります。

写真

浄水場でも浄水(塩素を除去して)で金魚を飼育して
います。

(参考)塩素消毒について

日本では近代に入り、病原性微生物によるコレラ等の伝染病が大流行したことから水道の整備が始まりました。水道の整備が進む中で、消毒剤による水道水の消毒に関心が高まり、病原性微生物の殺菌に有効で、残留性があり、微量であれば人の健康に問題のない塩素が消毒剤として用いられるようになりました。現在は、水道水に一定量の塩素を残留させることが法律によって義務付けられています。

なお、塩素の健康影響については、世界保健機関(WHO)において、5mg/Lがガイドライン値として示されています。このガイドライン値は、大人が1日に2Lの水を生涯にわたって飲み続けても、健康に悪影響がないとされる値です。東京都水道局では、水道水中の塩素の濃度を0.1~0.4mg/Lで管理することを目標としていますので、ガイドライン値と比較しても水道水中の塩素の量は遥かに低いことが分かります。

消毒については、トピックの第七回第二十回でも紹介していますので、そちらもご覧ください。

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