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広報・広聴

Q&A

史跡玉川上水整備活用計画について

Qなぜ、整備対象を中流部にしているのですか?

A 上流部(羽村取水堰から小平監視所まで)は、現在も水道施設(原水導水路)として護岸整備等が進んでおり、下流部(浅間橋から四谷大木戸まで)は、暗渠(あんきょ)(水路に蓋がけをしている状態)部分が多く史跡としての活用の余地が少ないのに対し、中流部については、素掘り開渠が多く残っており崩壊の危険性のある箇所が多数存在するなど保全が急務となっているためです(計画4ページ参照)。

Q計画期間終了後は、どのように管理していくのですか?

A 一定の整備を終了した後は、定期的な剪定・下草刈りなどの維持管理を中心に適切に管理していきます。

Qこの計画では、樹木伐採を行っていくとしています。温室効果ガスであ る二酸化炭素を吸収する樹木を伐採することは、環境施策に取り組む東京都の方向性に逆行しているのではないですか。

A 主に次の理由から、樹木処理を行っていきます。

  • 玉川上水を史跡として良好な状態に保全するため

    ・・・法面の崩壊を招く巨木等の伐採が必要です

  • 皆さんに安心・快適に玉川上水沿いを利用していただくため

    ・・・倒木に伴い、法面だけでなく、フェンスや緑道など周辺の崩壊まで引き起こすような場合は、伐採が必要です

  • 史跡・名勝を良好に保存し、親しんでいただくために

    ・・・名勝小金井サクラの周辺被圧樹木や水路内の将来被圧樹木になり得る中低木の伐採・剪定が必要です

 その後は萌芽更新(木を伐採すると、切り株から、新しい芽(これを「萌芽」又は「ひこばえ」とよびます。)が伸びてきます。このように、適度な間隔で伐採・剪定を繰り返すことで雑木林を維持する方法)を促し、適切な維持管理により、良好な緑の創出と管理に努めていきます。

Q整備の具体的な実施箇所を知りたいのですが。

A 水路・法面の整備については、周辺への影響度の高さ、法面そのもの崩壊危険性の高さをもとにした優先度の考え方に基づき進めていきます。 具体的な実施箇所については、地元と調整しながら決めていきます。
 また、橋からの眺望の確保については、交通量が多い橋を中心に実施、説明板については、多くの来訪者の目に触れる場所等を想定していますが、決定に際しては、地元と調整していきます。

Q整備の実施前に、住民に十分な説明を行ってほしい。

A 水路・法面保護や樹木処理等の整備を行う際には、その都度情報提供、報告を行い、ご意見をお聞きしながら、地元自治体を通して地元の皆さんと調整していきます。

Q名勝小金井(サクラ)の復活は、どのように進めていくのですか?

A 全区間を整備するに当たり、小金井公園正門前付近にモデル区間(新小金井橋から関野橋までの約640メートル)を設け、進めていくこととしています。
 このモデル区間においては、水道局は、サクラを被圧する樹木への対処(伐採や剪定)を行うほか、地元からのサクラの苗木の植樹希望を受けて、植えこむ土地を提供し、後継樹木の育成を図っていきます。(植樹作業は東京都教育庁が行い、苗木の提供や育成は地元の小金井市と市民団体で行います)。
 このモデル区間で実施した結果を踏まえ、他の区間(約5km)の整備を検討していく予定です。

その他のQ&A

Q玉川上水のことを知りたいのですが、どこへ行けば資料を見ることができますか?

A 東京都水道歴史館には、「上水記」ほか、玉川上水に関するさまざまな資料や展示物があり、閲覧できます。
 また、玉川上水沿線の区市で運営する施設資料館や博物館などにも玉川上水に関する資料が多く集められています。

Q清流復活水は、どこで作られているのですか?

A 東京都下水道局の多摩川上流水再生センター(東京都昭島市宮沢町3-15-1)で下水の高度処理を行い、玉川上水、野火止上水等に送水しています。

Q浅間橋(杉並区)まで流れた清流復活水は、その後、どこへ行くのですか?

A 浅間橋で暗渠(あんきょ)に入った清流復活水は、地下水路を流れ、神田川に放流されています(京王井の頭線高井戸駅付近、佃橋の上流)。

Q四谷大木戸(新宿区)から先は、どうなっているのですか?

A 四谷大木戸から下水道の幹線に接続され、雨水等を放流しています。

Q水辺(水路)に近付けるところはありますか?

A 清流復活地点に当たる小平監視所下流の上水小橋(小平市)では、水路近くまで下りることができます。
 なお、安全のため、また、史跡保護のため、水路の中には入らないようにしてください。

Q史跡に指定されることによって、どういう違いが出てくるのですか?

A 文化財保護法に基づき、文化財を大切に保存していくことはもちろん、できるだけ公開し、文化的活用に努めていく必要があります。
 また、文化財を保護するために、現状の変更が大きく制限され、地元の教育委員会や文化庁の許可が必要になります。

例えば、玉川上水に関しては、次のような行為が該当します。

(例)
①この計画に基づく護岸工事、樹木の伐採、植栽や柵や解説板等の新設・改修等
②橋(横断道路)の架け替え等

Qフェンスの中に入ることはできますか?

A 管理上、また、安全上、立ち入りを禁止しています。中に入る場合は、必要な手続きを行っていただく必要がありますので、水道局境浄水場又は東村山浄水管理事務所までご連絡ください。

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